カルティエについて

カルティエとはルイ＝フランソワ・カルティエという宝石職人により設立された高級ブランドである。

主な取引き相手は王族・富豪などの金持ちである。
要するに権力者を顧客につけてカネを稼ぐ手法をいち早く取り入れた美術品販売業者の総称である。

もともと職人気質だった初代カルティエは、フランスのジュエリー・高級時計ブランドになることなど考えていなかった。

カルティエは１８４７年に創業した当時は、普通の変哲もない店であったが、イタリアン大通り9番地に移転してから一気にビジネスを広げた。
今では世界中のVIPから広く称賛されるだけあって、 Jeweller of kingsてあることを認めざるを得ない状況となっている。


もちろん時計はおもちゃのようなものではなく、ただ高級な宝石を張り付けただけの飾りではない。
壊れやすいと悪評のスイス製自社ムーブメントをきちんと使用しているので、実際には意外と壊れにくい。
いや、時間を正確に刻むことができる分、耐久性は日本製の方が優れているだけである。
中国製と比べたらやはり、カルティエの時計は壊れにくいといっても過言ではない。

カルティエの歩み

カルティエは高級感があってエレガントハイジュエリーの老舗であり、アルベルト・サントス・デュモンという当時世界最高の技術者からも称賛を受けている。

そのため、カルティエ現代美術財団も彼に対してサントスという時計を寄贈している。
これが、サントスと言う時計の始まりであることを知る人は少ない。


ピエール・C・カルティエの時代には、トーチュといわれる本物の上質感を追求した製品が大量に制作された。

そもそもは、師のアドルフ・ピカールの個人的な趣味で始めた宝飾品の制作を一部代行していたお手伝いであったカルティエの気まぐれなアイディアに過ぎなかったのだ。

芸術へのこだわり

最近ではバリエーション豊富な時計が製作されていて、タンク・ウォッチやトノーといわれるような男性的な高級モデルが主力商品である。

戦車の形状については、非常に個性的であるがゆえに、ウジェニー皇后からはフォルムが美しいという理由で、ニュー・バーリントン通り4番地に土地をあたえられた。

さらに、カルティエ・フレールという天才のインスピレーションはまさに芸術的であり、紳士に人気のトノーウォッチはもはや世界的に有名である。

カルティエのイメージ

現在の宝石商の王の地位を確立した事件といえば、エレガントの代名詞ともなった最高級真珠の2連ネックレスを取得したことが、このブランド成功の勝因であるといわれている。

そもそもは、時計ブランドではなく、フランス人宝石細工師による硬派なブランドのイメージしかなく、マニュファクチュールの印象を与えるすきがなかったのだ。

アルフレッド・カルティエを共同経営者にしたことで世界大恐慌のさなかにも、会社を守り抜くことができたのは非常に有名なエピソードである。
当時にはイギリスご用達としてライバルであるエミリオ・プッチとともにしのぎを削っていた。