ゆい環境問題研究会

福島原発事故と避難民の思惑

福島県のいわき市出身の私自身、若干なりとも福島原発の理教を受けている一人です。 
東日本大震災、そしてそれに伴う原発事故を含めて既に発生から、11年も経過いたしました。


しかし、現状では福島原発の影響はいまだ収まってはおらず、特に現実の放射能問題は未だにコントロール不能の状態が続いています。 
そんな中において原発事故の放射能の影響で近隣の住民は3万人もの人々が環境悪化のために避難しています。 

しかし、東電や政府筋は現状の放射能環境は危険なことはなく、避難されている人たちに対して、一時帰宅、又は永住帰宅を推し進めています。



福島原発事故と避難箇所の解除

更に、どうも「放射能で危険な土地から逃げ出した被災者に対し、政府は一方的に支援を打ち切るばかりか、それを自己責任で」みたいな話をされた大臣もおりました。 

確かに、元の暮らしていた土地に帰ろうと思えば何時でも帰れるし、実際に事故当時からそこにずっと住み続けて特に健康不安も被害も何も受けてない人たちがいるのも確かです。


しかし、大半の自主避難者たちは未だ態度は決めていない人がほとんどですし、何故戻らないのかと言うと、「戻らないんじゃない。戻りたいけど戻れない。其処は何故ならそこは安全じゃないし、戻っても生活が成り立たないからだ」と、言う人達も大勢いるのです。



福島原発事故と実際の現況

確かに、彼らは「戻る先が未だに危険で安心できないからだ」と主張しますが、そこにはずっと住んでる人たちがいますし、政府の指示に従い一時退去した事もありますが、それは事故当時の話であり、もう何年も前の話です、という見方が有るのも当然かもしれません。

しかし、一寸待ってくださいといいたいのです。 振り返ってみると、政府や東電は現状では安心ですので帰宅を促していますが、本当に安全なのでしょうか。 


現在、福島原発の各原子炉の状況はメルトダウンが確定していて、 1から3号機でメルトダウンが起きていて其処には大量の高濃度の放射能が発生しているのです。 


メルトダウンとは炉心が溶けることで、非常に高濃度の放射能が蓄積しているのです。



原発事故と現在の原子炉の炉心部の状況

先ごろからのニュースでも時折、報じられている通り、ロボットを使った炉心周辺の放射能は数シーベルトとされているようです。 

因みに、放射能の測定単位には単なるシーベルト、ミリシーベルト、更にマイクロシーベルトというふうに、1000分単位で小さくなりますが、人が生活するのに影響がないのはマイクロシーベルト単位で、其の100万倍のシーベルト単位に及ぶと其の影響で人間は数分で重体に陥るともされているのです。 

確かに、地上においては何事もない放射能レベルに達してはいるが、原発の炉内では超高濃度の放射能という爆弾を抱えているのです。 


しかもこの爆弾は制御が効かず、今のところ半ば放置されている状態になっているのです。 


この爆弾は瞬時の爆発こそしないでしょうが、万が一の拡散、漏れ出す恐れが0という保証はありませんし、漏れ出すことも考えられるのです。


» 原発事故の放射能汚染問題は今も継続中