ゆい環境問題研究会

ファッション業界におけるサステナブル


サステナブルとは

ここ数年、ファッション業界をはじめとする企業が「サステナブル」という言葉を多用に用いている。 サステナブルとは本来は、「持続可能」という意味である。

その後に世の中を持続可能にするためには、環境、社会、経済の3つの観点から考える必要があるという考えが生まれた。
ファッション業界においては、特に環境に対しての持続可能性を顧客や世の中に訴えることが多い。
そのためファッション業界においては、サステナブルが地球環境の保全としてとらえられることが多い。

ファッション業界のサステナブル対応

アルマーニやグッチ、バーバリーなどの高級ブランドは、毛皮の廃止を宣言しエコファーと呼ばれるいわゆるフェイクファーへの移行をしている。
また、ファストファッションの大手ユニクロではプラスチックでできたショッピングバッグの使用の廃止を宣言し、紙または再生紙を使用したものに置き換えている。
また、今後にショッピングバッグの有料化を宣言し、店頭では布製のバッグを販売している。

ファッション業界が抱える環境問題

ファッション業界は「サステナブル」を顧客に強く訴えかけさも環境に配慮しているようなアクションを取り続けているが、実は大きな問題を抱えている。
その問題が、「在庫の大量廃棄」である。
ファッションには流行があり、次の年には同じものが売れなくなる。
そのため、シーズンの最後にはセールを行う。
企業によっては、売れ残ったものをアウトレットやファミリーセールで販売するところもあるが、それでも多くの企業では多くの在庫を抱えて廃棄をしている。
その量は、日本国内だけでも100万トンを超えると言われている。

私たちも廃棄にかかわっていないだろうか

企業が服を過剰に作る理由の一つとして、消費者が安さばかりを求めることにより、コストを抑えるため大量生産を繰り返すことにある。
今はファストファッションが定着しているが、中には買ってみたもののほどんど使用せずに廃棄してしまうという話も聞く。
企業の大量生産は、私たちが招いている部分もあるのではないであろうか。
少し高めの服であっても長く着続けた方が、環境にもやさしく金銭的な消費が少くなることはないだろうか。