ゆい環境問題研究会

環境問題と現代教育について考える


食品ロスがもたらす環境破壊

皆さんは、食品ロスをご存知だろうか。
食品ロスとはまだ食べられる状態にある食品で廃棄されてしまうものをいう。
先進国である日本は食品ロスのが年間約100万トン出ている。
食品は生産に莫大なコストがかかっていてまた輸入のための運搬に石油などのエネルギーが使用されている。
そのため食べ物を廃棄することはそのコストを無駄にし、また環境破壊にもなっているのだ。

教育機関の取り組みと社会の現実

食品ロスは家庭ゴミからも多量に出ている。
小中学校の教育ではまだ食べられるあるいは食べられたはずの食品を破棄せずに済むように家で食べ物を残さないことや賞味期限切れに注意して食べ物を管理する必要性を教えている。
私もその一人でまだ食べられる食品を破棄することには嫌悪感がある。
しかし飲食店でのバイトを経験しいつものようにまだ食べられる食品を破棄するということが社会では行われていることを実感した。

大量廃棄の問題は社会のシステム全体に関わる

食品ロスの問題は企業の協力が大きく影響する、というのも食品の大量廃棄は主に企業で行われているからだ。
食品廃棄に対する人々の問題意識は教育により大きく変わった実感はあるが実際に食品ロスを減らすためには企業と社会のあり方を見直さなければならない。
この自由主義市場経済では大量生産大量消費を前提としている。
例えばコンビニではいつでも買いたいものが揃っているというブランドイメージを保つために大量破棄を見込みつつ仕入れている。

勿体無いと思う気持ちだけでは解決しない

教育機関の働きにより食品廃棄を問題視する考えは広まり私も食品廃棄には嫌悪感を感じる。
しかし何気なく行っていた飲食店やコンビニでの破棄の現実を知ると問題の本質を理解していなかったことを実感した。
私たちが食品ロスを考えるとき、自分自身が食品を破棄しているかだけでなく自分自身が購入しているスーパーや飲食店ではどのくらい食品ロスがあるかも注目することが必要だ。
ひょっとすると自分では食品を粗末にしていなくてもその店では粗末にしていて店で購入することが間接的に食品ロスを促進しているかもしれないのだ。