れいわ新選組の躍進
2019年参院選で、れいわ旋風やれいわ現象と呼ばれた山本太郎率いる「れいわ新選組」の躍進を覚えているだろうか。党としては比例区で228万もの票を獲得し、山本自身も全国の比例候補で最多の99万もの票を集めたこの躍進の理由を読み取るうえで、ヒントになりそうな山本太郎の名言は数多く存在している。
山本太郎の心に響く名言「自分は生きていていいのかって、生きててくれよ」という言葉もその中のひとつだ。
彼の街頭演説の動画は、SNSを中心に多くの若者から高く評価され、多くの心ある人々に支持されているのである。
生きててくれよというメッセージが、この生きにくい現代社会にしがみつくように生きる人々の胸に深く突き刺さったのである。
名言から見るれいわ新選組の政策
れいわ新選組を、社会的弱者や若者の味方と表現する人も多くいる。そんな、れいわ新選組の政策にはどのようなものがあるのかを、山本太郎の名言とともに説明したい。
「どうして、教育を受けたいという若者に借金させるのか」という発言を街頭演説で残している山本太郎だが、その言葉がそのままれいわ新選組の政策として表れている。
奨学金徳政令で奨学金に苦しむ555万人の借金をチャラにして教育完全無償化を目指すというものだ。
「ないところからとるな、あるところからとれ」の言葉を表すように、消費税引き下げ、最低賃金1500円にといった政策や、法人税にも累進性を導入するといった政策がかかげられている。
他にも、脱原発や障がい者への合理的配慮の徹底なども、彼の名言と政策を照らし合わせて見ていくのも面白い。
人々の共感を集める発言だからこそ
れいわ新選組の躍進の源でもある山本太郎の発言のメッセージ性の高さをこれまで取り上げてきた。国民の心を動かす、多くの人々から共感を得られた彼の発言だが、人々の不満の代弁することで、人気取りをしているという声も上がっているのも事実だ。
山本太郎のことを、ポピュリストと評価する意見もあるが、山本太郎自身、「ポピュリスト上等です」と発言している。
この状況を変えたい、この状況を救うために旗をあげて、これから変えていくんだという気概をもった者をポピュリストというなら、自分はポピュリストであるということのようだ。
ポピュリズム、ポピュリストという言葉を、ポジティブに使うか、ネガティブに使うかで、山本太郎への印象は大きく変わりそうだ。
山本太郎の引力と今後
いろんな見解があるが、山本太郎が多くの人々をひきつけ動かしていることは間違いないだろう。ひとたび街頭演説をすればt、周囲が熱気に包まれるわけだが、そこの集まる人々の多くが、特定の支持政党をもたない無党派の人であったり、あるいはそもそも投票にいかないような人だ。
この人たちの支持をどれだけ多く集めることができ、政治に興味のない層の心を突き動かし、投票所に足を運ばせることができるかできないかで、山本太郎とれいわ新選組の今後が大きく左右すると言えるだろう。
山本太郎は、次期衆院選に出馬する意向を表明した。
人々の心をつき動かす言葉で、再び、2021年の衆議院選挙でも、れいわ新選組の比例票を底上げし、2019年に起こしたような「れいわ現象」の再現ができるのか、今度はどんなメッセージを残してくれるのか、注目していきたい。