ワインはビールの仲間?
酒の起源は諸説あるが、紀元前より始まっている。果実や穀物が自然と醗酵した際にアルコールが偶然出来、人類が飲み始めたことがきっかけであるとされている。
ワインは一般的にブドウを発酵させたものにあたるが、タイトルに記載したビールは麦を醗酵させたものにあたる。
醗酵させて作った酒は「醸造酒」の種類にあたる為、ワインとビールは同じ種類に区分される酒、という事だ。
醸造酒の特徴
また、醸造酒は基本的に完成した酒に対して二次加工を行わない。
醸造酒をさらに蒸留して造った酒がジンやウォッカにあたる「蒸留酒」、醸造酒や蒸留酒に香料や色素を加えた酒が「混成酒」と、酒は主に3つの種類に区分できる。
シャンパンもワインの仲間。ではスパークリングワインとどこが違う?
「シャンパン」は一般的な発泡性のスパークリングワインと違う点がいくつか存在する。
シャンパンはフランスのシャンパーニュ地方でのみ造られ、シャンパーニュ製法(瓶内で二次発酵を行う製法)を取ったものである。さらにある一定の基準を満たしたものがシャンパンとして名乗ることが許される。
勿論、シャンパン以外にも名前がついているスパークリングワインが存在する。
スパークリングワインの特徴
フランスで造られるものを3つ紹介していくと、①シャンパーニュ地方以外で作られた、瓶内で二次発酵を行う製法を用いて造られる「クレマン」、②強い発泡性をもつ「ヴァン・ムスー」、③微発泡性の「ペティヤン」等がある。
他にも魅力的なスパークリングワインはいくつも製造されている為、自分に合ったスパークリングワインを探すのも楽しみ方の一つである。
ワインを造るブドウは、普段食べているブドウとは違う?
ブドウは生食用、ワイン用と分かれた上で市場に出回っている。
生食用は普段私たちが食べているような、甘さみがあり薄い酸味がある。
皮が比較的薄く剥きやすい事も特徴的であり、そのまま実を食べることが出来る。
対して、ワイン用のブドウは酸味も甘みも強く、皮が厚いのが特徴的だ。
生食用のブドウはそのまま食べても美味しいが、ワイン造りには適していない。
その理由がブドウの皮や種に含まれている「タンニン」の量によるものだ。
タンニンはワインの渋み、さらにワインの風味や色を安定させる役割がある。
上記の生食用、ワイン用のブドウの特徴から、生食用のブドウでワインを造ることは可能だが、より良質なワインを造る場合ではワイン用のブドウが適していると考えられる。
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赤ワイン用ぶどうの主な品種
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白ワイン用ぶどうの主な品種
ワインと料理、どのように組み合わせるのが良いか
一般的には、料理とワインの「色」を合わせる「味」を合わせるといった手法がある。
食事中に飲むワインであれば、あっさりとした魚料理などには白ワイン、こってりとした肉料理には赤ワインといった組み合わせがある。
この組み合わせは色の他に、料理の脂肪分、ワインの風味とのバランスが良いとされ長い期間愛されている。
ただし、ソースや味付けの相性もある為一概に「これでなくてはいけない」といった決まりは無い為、都度組み合わせを変え料理の味を引き立ててくれる組み合わせを研究するのもよい。
また、お酒は食事中だけではなく余韻を楽しませてくれるものでもある。
「食前酒」として飲むのであれば、胃をほどよく刺激して食欲をそそる発泡性のワイン、辛口のワインなど。
「食後酒」として飲むのであれば、デザートのように楽しめる甘口のワイン、消化を促すアルコール度数が高めのワインを選ぶとよい。
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