マダムクリコの酒 ヴーヴ・クリコ
ヴーヴ・クリコと言うシャンペンをご存知だろうか。
瓶口の黄色が目印の、辛口のシャンペンだ。
その昔、マダムクリコと言うフランス貴族の奥方が若くして旦那を亡くした。マダムクリコは、旦那の持っていたシャンペンの大量の在庫と畑を受け継いだものの、時はフランス革命前夜。
貴族の作る酒など、恐ろしくて誰も買わなかった。
そんな逆境の中、ロシアへシャンペンを売り出して、何とか儲けを出して行ったキャリアウーマンが広めた酒である。
マダムクリコは、それまで
シャンペンに浮いていた澱を取り去る製法を考案した事でも有名だ。
彼女が考案するまでは、シャンペンとはあの透明な酒では無かったと言う訳だ。
私は、このヴーヴ・クリコを『バベットの晩餐会』と言う映画で初めて見た。
登場人物の村人達は普段からいがみ合ったりしていたのが、
最高級のフランス料理を食し酒を飲んで、楽しい気分になって、皆で仲直りすると言った話なのだが、この中でヴーヴ・クリコは「サイダーみたいね」の一言で片付けられてしまう。
しかし、何にも知らない村人の横で、1人だけフランス料理を知っている将軍だけが、ひたすら驚きながら食べているのが、なかなか楽しい物語だった。
ヴーヴ・クリコを良ければ、あなたも飲んでみてはいかがだろう。
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