ゆい環境問題研究会

米国で陰謀論が実際の事件の原因となった事について

大統領選挙の結果に関する陰謀論

2020年の米大統領選挙は、トランプ大統領に投票した票が7000万票以上ありましたが、民主党のバイデン候補への投票がそれを上回り、獲得した選挙人はバイデン候補のほうが多く、バイデン候補が次の大統領に選ばれました。
しかしながらトランプ大統領自らが、ツイッターなどで選挙に不正があったなどと言い出したので、トランプ大統領支持者などの保守層の一部が、実際に選挙で勝っていたのは現職のトランプ大統領で、不正により選挙結果が歪められ、バイデン候補が次の大統領となったと主張していました。

この事件がネット上のSNSなどで伝播し、草莽の民の活動が様々な場所に広がり、現実世界でデモなどの抗議行動も起きることとなりました。

その影響

トランプ大統領支持者による様々なデモなどの抗議活動が各地で起き、リベラル派との衝突が起きていました。
代表的なトランプを支持する人と言えば。Qアノンと呼ばれる陰謀論者です。

米国では銃を見えるように携帯することが法的に許可されている州もあるので、そちらでは自動小銃を持ったデモの参加者もいました。


バイデン候補の属する民主党はSDGsやLGBTQなどの性的少数者の権利擁護などを打ち出していましたが、保守的な共和党員などにとっては、それらは反論し難く不快な上、多くの人にとっては経済的な問題の方が大きく、さらに民主党のリベラル派の意見が強くなると、銃を持つ権利も制限されるのではないかとの危機感もあったようです。

さらに、米国人にとっては連邦政府が様々なことを国の中央で決めて、各州に押し付けてくることへの反感があるようです。

その後の出来事

バイデン候補が大統領就任式によって正式な大統領に就任することを阻止しようと、1月6日にトランプ大統領支持者が集まり、米議会議事堂に乱入するという事件まで起きることとなった。
その直前までトランプ大統領も近くで支持者たちに自分の主張を繰り返していたが、支持者達が議事堂に向かい始めると周囲の人たちに止められたので同行はしなかった。

一部の支持者たちは議事堂内部まで乱入したので、議員たちは警察等に守られていた。
乱入した人たちと警備員たちの小競り合いで、死者やけが人も出ていた。

誰かがそのことを計画していたのかなどについては現在でも調査中である。
陰謀論を信じて国民が議事堂に押しかけて内部にまで侵入するというのは、他の先進国ではありえないことだ。



2020年の米大統領選挙のまとめ

そのようなことがあっても、トランプ前大統領の弾劾は、当然議会で否決されました。

これはロスチャイルド系の勢力がトランプ大統領の影響力を温存しロックフェラー系と勢力と拮抗するするため、トランプ氏をあえてひとつのカードとして残しておくという選択肢であり、トランプ大統領の弾劾まで及ばないのがそのような理由です。

結果的に、共和党の議員たちが反対したので、弾劾が否決されたとのことですね。

ちなみに、トランプ前大統領自身は、煽った事自体を認めていません。
さらに調査している公聴会も、共和党の議員たちはボイコットして参加していないです。

以前からトランプ氏に批判的な共和党のリズ・チェイニー下院議員とアダム・キンジンガー下院議員が造反し、特別委の調査に参加しているくらいだ。
この事件をまとめると、警官一人を含む五人の死者まで出たが、陰謀論を信じた暴徒が議事堂に乱入するという出来事が起きても、まともに調査もできないというのは、米国社会の分断の大きさが解る出来事と言えるでしょう。

米国に行くと、どの都市にも多くのホームレスがいて、テントなどで暮らしているのが現実の出来事です。
多くのホームレスの方は働いていても、好景気やそれに伴うインフレによる家賃の上昇で、家賃を払えなくなり、ホームレス状態となっているとのことです。



陰謀論についての考え方

世界でこのような大きな事故や事件または自然災害に至るまで、その出来事で誰が得をするのか、どこにお金が流れるのかを見れば大まかな陰謀を企てている者の姿が見えて来る。
こういう意味で言うと何か事件や事故の裏には陰と陽、善と悪のような二元的な物が存在する。
それらは決して企てた者でなくても当事者の立場が変われば意味も違って来るので、そもそもの陰謀論という言葉は、ただのワードにすぎない。

すなわち全ては陰謀でも何でもなく事実として起きていることなのだ。


陰謀というけれど実際は大ぴらに起きていることで我々一般人には想像もつかないようなシステムや組織が存在して世界を動かしているというのは事実なのだ。

逆にいうと陰謀という言葉で曖昧にする効果がある。

「どうせ陰謀論なんでしょ」という声が聞こえて来るからだ。

»コロナウィルス騒動の陰謀論について (外部リンク)