SDGsとは
2015年9月ごろに国連サミットにて、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採決された。これは2030年までに達成することを目標にした国際社会での共通目標である。
その目標は17項目ある。
具体的な取り組み
例えば「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」等の平和的な思想が掲げられている。まさに理想的な目標である。
この目標を教育で採用したら、貧困や差別はなくなるだろうか。
SDGsは諸問題を解決できるのか?
現実問題、なくなっていない。それどころか、悪化しているのではなかろうか。
たくさんの理想的で素晴らしい目標がある中で、ここでは確実に達成不可能である「ジェンダー平等を実現しよう」と「人や国の不平等をなくそう」について取り上げていこうと思う。
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個人の線引きをするのは「差」である
何故、ジェンダー平等を実現することと人や国の不平等をなくすことができないのか。それは人間が自分以外の個体を認識する際に、自分と違う人間を見て自分というものを認識している。
さらに生まれた環境、性別によって大きく不平等が生まれてしまうのだ。
個性と伝統のの否定
例えば、女性の場合なら今はもう古いが「女なんだから家事を手伝いなさい」や「女なんだからオシャレをしていい」という固定概念のようなものに振り回されてきた。そんな人々がジェンダー平等を理解できるだろうか。
もちろん、言葉だけの定義なら理解できる。
ただ、女性だから子供を産んで育てて、家事をする。男性だから働く。
これは何百年前から我々のDNAに染みついてきたものである。
それをここ何十年かで変えようというのは、到底不可能である。
特定のフェミニズムがジェンダーを不平等にしている
フェミニズムとは、女性や性的少数者、両性具有に対する差別や不平等の解消を主張するイデオロギーであり、近年、SDGsという社会活動を通して、世間に浸透した社会的な思想である。最近では、ご当地Vチューバ―がフェミニズム団体により非難され、コラボしていた千葉県警が交通事故防止啓発の動画を削除してしまった事件があった。
これはフェミニズム団体側に猛烈な非難が集まり、炎上さわぎとなったが、性別も年齢も自由であるはずのVチューバ―の世界において、フェミニズムが介入する余地はそもそもない。
しかし、新しい技術が理解し難いと思っている人間は多い。特に新しい技術や流行に疎い団塊の世代では、アニメと区別がつかないのではないだろうか。
Vチューバ―は、年齢、性別を本来持たないバーチャル世界の人物である。つまり、ジェンダーが平等の世界というわけだ。
暴走するフェミニズム
それが、フェミニズム団体の非難の矛先となったのは、「ジェンダー平等のバーチャル世界」の否定である。このフェミニズム団体は、この事件よりも前に数多くの問題を起こしているが、今後この事件によりジェンダー平等が果たして到来するのか、疑問である。
フェミニズムという言葉が多くから賛同を得ないだろうということは、容易に予測できるだろう。
現実逃避のための夢物語
今年の8月にアフガニスタンの首都カブールを制圧したタリバンの活動にも注目したい。タリバンは女性の教育や就労に否定的で、確実にジェンダーが不平等になる活動をしている。
この場所で「人や国の不平等をなくそう」や「ジェンダー平等を実現しよう」と果たして言えるだろうか。
そんな発言した瞬間、殺されるのではないかと思われる。
現実はただの理想論
タリバンだけではない。貧困が問題になる国の状況が分かっている先進国が果たしてどれくらいあり、どれくらい貧困について問題視しているのか。
それとも見て見ぬふりをしているのか。
SDGsを目標に掲げるのはいいが、ただ現実にある問題を定義しているだけで中身の伴わない目標になっていないだろうか。
現実逃避に大きな夢物語を聞かせるのはやめてほしいものである。