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MMT48 エンタメクラスタ blog

あのインディーズユニットがこんな大物になるなんて…

こうして私は彼らに出会った

「今週の日曜にオフ会があるんだ。おいでよ」

つるんでいたネット友達からの、ふいの誘い。
趣味仲間はジャンル分けして付き合っていた。


その中での音楽を好む趣味仲間からの誘い。

「あの人たちもくるよ。好きだって言ってたじゃん?あの曲とかさ」

しかも、オフ会の内容にはカラオケが入っている。


生歌が聞ける。

男女ユニットの彼らに目をつけていて、よかった。

そうして私は、初めてリアルにあの彼らと会ったのだった。

あの暑い夏の日に。



いい曲、いい歌を歌う人達なのに、どうして

男女ユニットの彼ら。


男性の方は背が高く、にこやかで話しやすい。彼が曲を作っているそうだ。

女性の方は目が大きく、華奢で可愛らしい。

この人のどこからあんなにハイトーンで切ない歌声が出てくるのだろう。


カラオケで仲良くしている彼らを見て、とても微笑ましかった。

夢も聞いた。

「いつか、メジャーになりたい」

なれるよ、きっと。いい歌だもん。

そんな思いと裏腹に、いくら彼らが新曲を出しても新曲を出しても、一部の人にしかウケることはなかった。


こんなに真剣に音楽に取り組んでいるのに。

こんなにいい歌を歌っているのに。

どうして、世間は彼らを見つけてくれない?



意外なメジャーデビュー

「ゲーム音楽の主題歌を引き受けてみようと思ってね。今まで手を出さないできたけど、多方面からのアプローチをしないと」

彼はそう言った。
彼女は肯定も否定もせず、大きな瞳で何かを見ているようでした。


ゲームのジャンルで、成人向け同人ゲームの主題歌か…否定するわけじゃないけど、成人向け同人ゲームのラブソングを書いてきたわけじゃないのに。


仮にメジャーデビューできたところで、成人向けゲーム出身とレッテルを貼られないだろうか。

彼らのラブソングは、歪んだ目で見られないだろうか。


結果、彼らは成人向け同人ゲームの主題歌で脚光を浴びた。



有名になった彼らと私は…

そこからいくつかのゲームの主題歌を担当し、有名になっていった。


私と彼らは理由もなく、少しずつ疎遠になっていった。
住む世界が違ってしまっていたんだろう。


気がつくと、アニメの主題歌に彼らのユニット名が載っていた。


しかし、歌っているのは別の女性で、私の会った、あの目の大きく華奢なハイトーンの女性ではなかった。


色々あったのだろう。
私は知る由もない。
仕方がない。


彼女のいないそのユニットの歌は、今もあちこちで耳にする。

私の中に、少しの寂しさを残して。

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