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YMOの名盤「BGM」と「テクノデリック」

細野晴臣のエネルギーが炸裂した「BGM」

YMOのアルバムで名盤といえば、一般的にメジャーなのは「ライディーン」や「テクノポリス」が収録されている2ndアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」になるが、コアなファンの間では、3rdアルバム「BGM」と4thアルバム「テクノデリック」が人気だ。
特に「BGM」は坂本龍一の影響力が弱く、細野晴臣のエネルギーが炸裂した暗く重い楽曲が淡々と収録されている。


1曲目の「バレエ」からして、ずっしりと重い高橋幸宏のドラムが印象的で、暗いムードが強調されている。
2曲目の「音楽の計画」は坂本による作曲の坂本のヴォーカル曲だが、生々しさを求めた坂本に対し、細野はヴォーカルにエフェクトを施し、機械的な音に変質させた。


坂本は細野のこの行為に好意を抱いていなかったという。

宗教的とも言える「ラップ現象」の魅力

細野晴臣主導で制作されていった「BGM」。
3曲目はその細野本人が作曲を担当した「ラップ現象」が収録されている。
ラップといえば、ヒップホップのそれを指すが、時代的にはまだ少し早い。


しかし、偶然の産物として、細野はその楽曲で「ラップ」を披露していた。
詞の内容もどこか宗教的で、坂本はすこぶるそれを嫌がったという。


ところが、この「ラップ現象」、ヒップホップのラップと超常現象としてのラップ現象が偶然にもテーマとして掛け合わされており、大変な名曲なのである。
細野が得意とするシンコペーションが多用された複雑なリズム、表層をふらふらと漂うような不気味なシンセ音、ずしりとしたシンセベース、やはり重い高橋幸宏のドラム(「BGM」のドラムセクションは一度簡易なカセットMTRに録音され、その後デジタルレコーダーにダビングされたため、独特の質感を有している)、「音楽の計画」同様エフェクトがかけられた細野のラップと聞きどころは満載だ。




坂本龍一の復活「テクノデリック」

YMOの3rdアルバム「BGM」は坂本龍一の不調も関係し、リーダーの細野晴臣主導で制作された名盤だが、4枚目のアルバム「テクノデリック」では、逆に細野が不調。
坂本龍一が復活を遂げ、坂本の影響力の下で生み出されていった。


世界初のサンプリングアルバムとしても有名なこの「テクノデリック」は、声や金属音といった短音を、手製のサンプリングマシンでサンプリングし、独特のインダストリアルなグルーヴを作り出していった。
1曲目の「ジャム」は高橋幸宏の作曲によるものだが、サンプリングマシンを手にした坂本の手腕がいかんなく発揮されている。
まずドラムの音が違う。
サンプリングした金属音を使っているのだ。
ガシャ!といった音色で、今までにない世界観を作り出している。

不気味に笑う「テクノデリック」

「BGM」が暗く重いアルバムだとしたら、「テクノデリック」は不気味な笑顔でYMOの三人が笑っているようなアルバムだ。
サンプラーによるインダストリアルな質感も心地好く、のちに坂本がソロでチャレンジするワールドミュージックの影響もここでは萌芽している。


2曲目「新舞踊」がそれだ。
インドネシア・バリ島のトランスミュージック「ケチャ」を取り入れているのだ。
「ケチャ」は独特な男声合唱だが、それをサンプリングマシンを使うことによって坂本は「模造」した。
バックトラックはインダストリアルな響きの現代音楽的な楽曲だ。
決してポップではない。


しかしそれをポップスとして聴かせてしまうところが、この時期のYMOの凄いところである。
不調の細野はほぼベーシストに専念。
不調ながらもやはり天才細野は素晴らしい。
グルーヴィーなベースで「テクノデリック」のスパイスとして存在している。

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