
「みんなで大家さん」再び配当停止:17商品がストップ
2025年11月3日 ゆい環境問題研究会 執筆
不動産クラウドファンディング「みんなで大家さん」が、先月31日(10月31日)、出資者に対し10月末予定の17商品の配当支払いができないと告知した。
今回影響を受けた商品には、戦国文化体験施設「忍者テーマパーク」や鹿児島のバナナ栽培事業が含まれる。配当率7%超を約束していただけに、出資者の不安は頂点に。ゆい環境問題研究会は、この問題を「持続不可能な投資スキームの崩壊」として分析する。
投資家への注意: 配当遅延は資金流用や事業虚偽の兆候。集団訴訟参加を検討し、専門家相談を推奨。
忍者テーマパークの現実:客足まばらと営業短縮
配当停止の施設の一つが、三重県の「伊勢忍者キングダム」。親子3世代向けの巨大テーマパークとして、70億円を集めた3商品が対象だ。
「(客は)だいぶ少なかったですね。もうすぐ、もう待ちなしで」
— 来園客の証言
10月から水曜休園、11月1日からは営業時間が1時間短縮される事態に陥った。
バナナ事業の虚偽:小松菜栽培と数年前の失敗
82億円を集めた鹿児島のバナナ栽培事業も、配当停止の標的。Z社が「完全無農薬純国産バナナ」を謳い、賃料で7%超の配当を約束していたが、現場調査で栽培の形跡なし。
Z社のHPでは3カ所のハウスを記載するが、鹿児島の2カ所はバナナ不在。1カ所は7月から農業法人Aが借り、小松菜栽培を開始。
「バナナの栽培は、1回目はうまくいきましたが、2回目からはなぜかうまくいかなくなりました」
— Z社元社員
それでも「Z社のバナナ食品」は販売中。取引業者は冷凍真空パックの在庫出荷と明かすが、新規生産は確認できない。
委託料の闇と資金繰り窮:賃料回しの仕組み発覚
バナナ事業が失敗したにも関わらず、賃料はどう支払われていたのか? Z社関係者の証言で闇が明らかに。Z社は大家さん側からの「委託料・請負い」で運営し、これで賃料を回していた。
大家さん側のメールでは「物価高騰とテナントの経営厳しさ」を理由に挙げるが、HPに委託料の記載なし。
| 商品 | 集金額 | 配当率 | 問題点 |
|---|---|---|---|
| 忍者テーマパーク | 70億円 | 7%超 | 客足低迷・営業短縮 |
| バナナ事業 | 82億円 | 7%超 | 栽培虚偽・委託料依存 |
この「回し」の仕組みは投資詐欺の疑いを呼び、行政指導も出ている。
参考文献
- テレ朝ニュース: "「みんなで大家さん」また配当停止 “バナナ事業”形跡なし" (2025/11/1)
- MBSニュース: "【みんなで大家さん】分配金の遅延が拡大" (2025/10/23)
- 日経ビジネス: "「みんなで大家さん」の解約提案に行政指導" (2025/10/14)
(本記事は2025年11月3日時点の情報に基づく)